今回は「在宅業務」であった事を少しお話したいと思います。メディセレ薬局でも件数は多くないものの在宅業務を行っています。メディセレ薬局に実習生として来ている学生さんから聞いたのですが「私の友人が在宅をたくさんしている店舗に配属され、汚い家に行くことがあって将来ひとりで行くことを想像したら怖い・・・」という話しを聞きました。「ゴミ屋敷」「カスハラ」「セクハラ」・・・色々考えられますが(特に女性は)不安になりますよね。
一方で逆に患者さんも不安に思っていんだなあと考えさせられた事例がありました。先日、とあるヘルパーステーションの方から「43歳女性、一人暮らし、てんかん持ちの患者さんが居るのですが、てんかんの薬の飲み忘れが多々あり、それによって発作が出る時があります。また、時々アレルギー症状で耳鼻科に受診したり、口腔外科にも受診しているので飲み合わせも気になるので服薬支援をして頂けませんか?」とご依頼があり、私は「はい、大丈夫ですよ。」とお答えしました。その時ヘルパー様から追加で「ちなみに患者さんは女性の薬剤師を希望されています。女性同士の方が安心するみたいで・・」と言われてしまい、「申し訳ありません。当店は私(男性)しか担当する薬剤師が居なくて・・・」と一度はお断りになってしまいました。その後ヘルパー様のご協力の下、「ヘルパーが居る時間帯でしたら男性でも良いそうです。」とお返事を頂き実施する事が出来るようになりました。訪問時は飲みやすいようにお薬カレンダー2週間分をセットし、2週間後再訪問した時に服薬コンプライアンスが改善していた事を確認できましたので次回以降も継続していこうと計画しています。
確かに近年は薬局・薬剤師も在宅業務を求められており、実施件数も増えている事は良い事です。反面、件数が増えれば増えるほど、患者-薬剤師双方の安全面も一層の注意を払わなければなりません。件数だけではなく、安全面でも対策をきちんと取り組めている薬局が“求められる薬局”になると思いました。
メディセレ薬局 管理薬剤師 密原 将志