こんにちは。メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。
近年、ペットのうつ病が増加していると獣医の友人から聞きました。ペットもうつになる時代？
実例１ 2匹の猫を飼っているOL。オス猫をかわいがっていると、ゾッとするような視線を感じて怖々振り向くと、メス猫が柱の陰から片目だけ出し、“家政婦は見た”かのように、2人の様子をじぃっと見つめている・・・。愛情を独占できないストレスからOLさんの布団や服や洗濯物に排尿、排便をする。獣医の診断は「分離不安症」。猫は群れるのが苦手な動物ですので、2匹以上狭い家で飼うのはストレスになるそうです。こんな怖い状態が続けば、飼い主も限界になりますよね。そこで、クロミプラミン塩酸塩を投与開始。イヌへの投与は日本でも認可されていますが、ネコへの投与はオーストラリアでは許可されていますが、アメリカや日本ではまだ認可されていません。正直にそのことを飼い主に伝えて、飼い主の判断で投与開始。
実例２ 生後2カ月でペットショップから買われてきたオスの柴犬。飼い主宅に迎えられて数カ月がたったころから、自分のしっぽを追うようになる。最初は遊んでいるような様子で気にならなかったが、次第にほえ声も加わる。更にはしっぽを追って激しく回り始め、ついにしっぽをかじって傷つけるように…。ついにかじってしっぽが半分にまでなってしまい、病院に連れてこられた。獣医師の診断は「常同障害」。人間でいう強迫性障害の一種。この犬もクロミプラミン塩酸塩が処方される。初診から2カ月後には、しっぽを追う行動はほとんど見られなくなったという。
イヌは投与量が多いため、ヒト用を使えますが、ネコは投与量が少ないため、動物用のクロミプラミン塩酸塩を使うとのこと。イヌにヒト用を使うのはヒト用の方が仕入れ値が安いからだそうです。イヌとネコの投与量は同じだろうと思いましたが、投与量は全然違うそうです。驚き！
みなさんのおうちのペットは大丈夫ですか？自宅で過ごす時間が増えましたので、皆さんもペットも時に窓を開けて喚起をし、気分転換をしましょうね。
