皆さん、こんにちは!
薬局勤務で大変なことの一つに、毎年流行となるインフルエンザを思い浮かべる方も多いかと思います。今回はそのインフルエンザについてのお話です。
インフルエンザは感染の予防(流行前のワクチン接種、手洗い、休養など)がとても重要ですが、インフルエンザにかからないように予防をしていても、インフルエンザに感染してしまうことも少なくありませんので具合が悪そうな方に対しては早めに受診勧奨しましょう。受診後の治療薬としては、5日間服用する内服薬(タミフル)や吸入薬(リレンザ)、単回の吸入薬(イナビル)や点滴静注薬(ラピアクタ)がありましたが、2018年3月から新たに単回の内服薬(ゾフルーザ)も発売され、現場でも多くの患者さんに使用されています。以前の薬はどれも、細胞内で増殖したウイルスが外に出るのを妨げる仕組みでしたが、それに対してゾフルーザは、増殖自体を抑えます。症状の改善効果はタミフル等と同等ですが、ウイルスを殺す力は100倍も大きく、周囲への感染防止効果がある可能性もあります。服用回数も1回だけで使い勝手もいいですし、吸入指導などで時間も取られずに済みます。様々な点で画期的な薬と言えます。一方で、一部の専門家からは「他の薬よりも非常に耐性ウイルスが出やすい」と慎重な使用を求める声もあります。今後の動向が気になるところです。
いずれにしましても、患者さんにとってより良い治療が出来る事が一番です。適切な服薬指導と指導後のサポートはもちろんの事、日頃から薬物治療の動向もチェックしていきましょう!
メディセレ薬局 管理薬剤師 密原 将志
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