先日、都島区薬剤師会の総会、懇親会に参加をしてきました。その席で、メディセレ薬局
最寄りの歯科の先生が、都島区歯科医師会の副会長を務めておられることを知りました。最寄りの歯医者さんとして多くの患者さんが処方箋を持ってきてくださいますが、これからは更なる連携を深めていきたいものです。
というのも、 近年、医療の現場において薬剤師と歯科医師の連携が重要視されているからです。この連携は、患者の安全性を高め、治療の質を向上させるための鍵といわれています。歯科治療において、ビスホスホネート製剤の服用の有無が、患者に悪影響を与えることがあります。他にも、 高齢化社会においては口腔ケアと全身の健康が密接に関連していることが明らかになっており、薬剤師と歯科医師の協力が求められているのです。
医歯薬連携の現状と課題
歯科医師と薬剤師の連携の実現には、いくつかの課題があると言われています。例えば、薬剤師が歯科医師に対して、患者の服用薬やその副作用に関する情報を提供する体制が整っていない等が問題視されています。情報共有の欠如は、患者の治療において重大なリスクを引き起こす可能性があります。
一方で、薬剤師と歯科医師の連携による成功事例も増えてきています。例えば、栃木県
薬剤師会では、薬剤師が在宅患者に対して口腔機能のチェックを行い、その結果に基づい
て歯科医師への受診勧奨を行う取り組みが進められています。この取り組みは、薬剤師
が「オーラルフレイルチェックシート」を用いて口腔機能を確認し、問題があれば歯科医
師に紹介状を用いて受診を勧めるというものです。2023 年度には、7 割が歯科医師への受診勧奨に至るという成果が報告されています(第 57 回日本薬剤師会学術大会)。
このような連携は、患者の口腔内疾患の早期発見につながり、治療の質を向上させたり、患者の生活の質(QOL)を改善する効果も期待されています。特に、口腔カンジダ症などの口腔内疾患は、早期に発見されることで適切な治療が可能となり、患者の健康を守ることにも繋がります。
教育と意識の向上
医歯薬連携を推進するためには、薬剤師と医師、歯科医師が互いの専門性を理解し、協力するための教育プログラムも必要です。薬学部の教育プログラムでは、医学部や看護学部、歯学部とも連携をして、医歯薬看連携に関する内容を組み込み、学生の段階から連携の重要性を認識させ、協力しあう意識を醸成する試みが行われています。学生に限らず、実際の医療現場においても、専門家同士が協力し合う経験を積むことも重要です。これにより、医療従事者が連携の重要性を理解することで、実践をするべきだという認識が高まることが期待できます。
今後の展望
今後、歯科医師と薬剤師の連携はさらに重要な役割を果たすことが期待されています。特に、地域包括ケアシステムの推進に伴い、医科・歯科・薬局の連携が求められる場面が増えてくるでしょう。薬剤師が口腔ケアに積極的に関与することで、患者の健康管理に重要な役割を果たすことはもちろんですが、歯科医師に服用薬の情報を提供することで、治療の安全性が向上し、患者の健康を守ることができます。
薬剤師と歯科医師の連携は、患者の安全性を高め、治療の質を向上させるために不可欠です。医歯薬連携の推進には、情報共有の体制を整えること、教育を通じて意識を高めること、そして実際の医療現場での協力を促進することが重要です。今後もこの連携が進むことで、より多くの患者が安全で効果的な治療を受けられることが期待されます。
メディセレ薬局 管理薬剤師
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