こんにちは!メディセレのしゃっちょう、児島惠美子です。
AIが進み、薬剤師の仕事がなくなるのではないか?
という話も聞きますが、それらは本当なのでしょうか?
まず、全体から見ていきましょう。
日本の職業別給与第1位は内閣総理大臣5141万円。
第2位 最高裁判所長官 5140万円
第3位 プロ野球選手 3830万円
第4位 大臣 3753万円
第5位 横綱(賞金除く) 3384万円
第6位 国会議員 2896万円 と、政治&スポーツは強いですね。
第7位 大学教授 1147万円
第8位 医師 1143万円
第9位 公認会計士・税理士 1037万円
第10位 パイロット 1035万円 と続きます。
歯科医師 13位 724万円
弁護士 16位 680万円
獣医師 23位 563万円
薬剤師 28位 518万円
看護師 37位 460万円
サラリーマン 58位 406万円
栄養士 79位 342万円 (賃金構造基本統計調査と報道資料より抜粋)
以上のように、一般サラリーマンと比較すると、薬剤師の年収は100万円以上高く、高度専門職種だけあって、大変優遇されています。しかし、同じ高度専門職業であっても弁護士は、年収こそ薬剤師を超えているのですが、現在就職難の状況に陥っています。これは、法曹人口の増加を狙って法科大学院が多数設置されましたが、弁護士の社会的需要が予想より高くはなかったため、急激に年収が下落しています。それに加えて、司法試験は非常に難易度が高く、合格率は30%未満にとどまっていますから、弁護士を目指しても司法試験が大きな障壁となります。法科大学院ほどではありませんが、薬学部も46大学から75大学に増加しました。しかし、現在薬学部新6年生は9,500人程度です。もともと年間の薬剤師国家試験合格者は9,000人ですから、6年生の多くは国家資格を取得するでしょう。看護師の国試合格者数は年間4.5万人ですから、薬剤師は希少価値の高い資格です。親が子供に就いて欲しい職業第4位であるのも頷けます。現場の薬剤師の皆さんが、薬剤師の存在価値を社会に発信し、医師不足が叫ばれる今、薬剤師の職能拡大が実現されれば、薬剤師の失業時代というものはきません。今こそ薬剤師の底力を見せる時です。ピンチは最大のチャンスなり!薬剤師地位向上をこの機会に実現させていきましょう!